重ね描き日記(rmaruy_blogあらため)

読書メモ、探求メモなど。

読書メモ:海を撃つ(安東量子 著)

海を撃つ――福島・広島・ベラルーシにて 作者: 安東量子 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 2019/02/09 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る とある方からプレゼントいただいて、この本を読んだ。著者の名前は知らなかった。というか、これが一体…

どうすれば脳を「理解」できるのか:「コンピュータチップの神経科学」から考える【探求メモ:特別版1】

今回は「探求メモ」の特別版といった位置づけで、長めの記事を投稿します。2017年に出た神経科学についてのちょっと面白い論文を読み、友人と議論しながらあれこれ考えて書いたものです。昆虫の神経科学と合成生物学を研究をしている、鈴木力憲氏との共著で…

今年読んだ本で振り返る2018年

2018年もあと2日。 個人的には、今年は仕事で少しだけ手ごたえを得られた一年だった。今年は、企画・編集で下記7冊の本に関わった: 『QBism』、H. C. フォン・バイヤー(著) 、 木村元 (解説)、松浦俊輔 (訳) 『Coq/SSReflect/MathCompによる定理証明…

どんな問いが人を研究に駆り立てるのか(ケース:9年前の自分の場合)

私が常に興味があることに一つに、「研究者がどんなモチベーションで研究に向かっているのか」というのがある。何かの「専門」をもつ人と話すとき、「なぜその分野を選んだんですか?」と必ず聞いてしまう。相手がその道四十年の教授であっても、研究室に配…

新刊紹介メモ:ブラックホールと時空の方程式(小林晋平 著)…【編集担当による紹介】

ブラックホールと時空の方程式:15歳からの一般相対論 作者: 小林晋平 出版社/メーカー: 森北出版 発売日: 2018/12/12 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 私は大学では主に物理学を学んだのだが、「一般相対論」は4年間のカリキュラムの最…

読書メモ:機械カニバリズム(久保明教 著)…「AIは人間を超えるか」談義をそろそろやめるべき理由

機械カニバリズム 人間なきあとの人類学へ (講談社選書メチエ) 作者: 久保明教 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2018/09/12 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (1件) を見る 人工知能ブームが終わりかけている。 AI関連本を何冊か企画…

読書メモ:Lost Connections(by Johann Hari)…うつ病は「つながりの病」である

Lost Connections: Why You're Depressed and How to Find Hope 作者: Johann Hari 出版社/メーカー: Bloomsbury Publishing PLC 発売日: 2018/01/11 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログを見る 「自分は決してうつ病にならない」と、自信をもっ…

思考整理メモ:フィリピン人技能実習生との思い出と、入管法改正案についての感想

ここ数週間、「入管法改正案」のニュースが多く耳に入ってくる。 外国人に対する在留資格を増やし、おもに介護・農業・建築・飲食業などの分野で外国人労働者を受け入れるための制度だという。 自民党や政府は、人手不足が深刻な産業界のニーズに応えるため…

読書メモ:「人工知能」前夜(杉本舞 著)…本気の科学史からAIを考える

「人工知能」前夜 作者: 杉本舞 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2018/10/19 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 1940~1960年代の計算機科学と人工知能の研究史をたどった一冊。著者の杉本舞氏は20世紀の科学技術史、とくに1930~1950年代のコン…

読書メモ:Mind-Body Problems (by John Horgan)…心身問題はなぜ人生の問題になるのか?

Mind-Body Problems: Science, Subjectivity & Who We Really Are (English Edition) 作者: John Horgan 発売日: 2018/09/05 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 『サイエンティフィック・アメリカン』誌のライターとして有名な、ジョン・ホーガ…