2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧
工学部ヒラノ教授の中央大学奮戦記 作者: 今野浩 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2017/03/23 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 大学事情に多少通じている人なら知っているように、国立大学の(偉い)先生は、定年になるとたいてい私立大学に移…
たしか小学生のころ、「総理大臣ってすごいな」と思っていた。 自分は学校の宿題やら習い事やらで頭がいっぱいなのに、大人というのは自分以外のことにも気を配っている。たとえば通学路のガードレール。これが設置されるまでには、「この道にガードレールが…
高校時代の恩師、羽野幸春先生がお亡くなりになった。 羽野先生は社会科の倫理の先生で、私が教わったのは日比谷高校在任時代の2004~2006年。覚えているのは、白髪で背筋がぴんと伸びた、物静かな姿。近寄りがたさがある先生で、個人的にお話をした記憶はあ…
科学報道の真相: ジャーナリズムとマスメディア共同体 (ちくま新書1231) 作者: 瀬川至朗 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2017/01/05 メディア: 新書 この商品を含むブログ (3件) を見る もと新聞記者で今は大学でジャーナリズムを教える著者が、日本の科…
約1か月にわたり、本ブログでは「脳科学は記憶の仕組みをどこまで解明したのか」と題した計8回の記事を連載してきました。 第0回:連載を始めるにあたって 第1回:フォン・ノイマンの考えたこと 第2回:エングラムとは何か 第3回:記憶はシナプスに宿るとい…
おさなごころを科学する: 進化する幼児観 作者: 森口佑介 出版社/メーカー: 新曜社 発売日: 2014/03/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 図書館の「子育て本」コーナーで何気なく手にとった本。斜め読みですませるつもりが、予想外にしっかりし…
前々回、マウスの脳に「エングラム細胞」(=特定の記憶の保持を担う神経細胞群)を見つけたとする利根川ラボの研究を紹介しました。彼らは、エングラム細胞の操作を通じて「記憶を書きかえる」技術を実現しつつあると言います。しかし、こうした手法がすぐ…
少し間が空いてしまいましたが、もう少しだけ先へ進みたいと思います。 前回は、利根川進氏のチームが行った一連の研究を取り上げました。彼らは、「マウス海馬のニューロンのうち記憶に関わっているグループを標識して、強制的に活動させる技術」を開発しま…
げんきな日本論 (講談社現代新書) 作者: 橋爪大三郎,大澤真幸 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/10/19 メディア: 新書 この商品を含むブログ (5件) を見る 「日本論」とあるが「日本史」の本。 社会学者の橋爪大三郎さんと大澤真幸さんが、縄文時代から…