重ね描き日記(rmaruy_blogあらため)

読書メモ、探究メモなど。

読書メモ:機械カニバリズム(久保明教 著)…「AIは人間を超えるか」談義をそろそろやめるべき理由

機械カニバリズム 人間なきあとの人類学へ (講談社選書メチエ) 作者: 久保明教 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2018/09/12 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (1件) を見る 人工知能ブームが終わりかけている。 AI関連本を何冊か企画…

読書メモ:Lost Connections(by Johann Hari)…うつ病は「つながりの病」である

Lost Connections: Why You're Depressed and How to Find Hope 作者: Johann Hari 出版社/メーカー: Bloomsbury Publishing PLC 発売日: 2018/01/11 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログを見る 「自分は決してうつ病にならない」と、自信をもっ…

思考整理メモ:フィリピン人技能実習生との思い出と、入管法改正案についての感想

ここ数週間、「入管法改正案」のニュースが多く耳に入ってくる。 外国人に対する在留資格を増やし、おもに介護・農業・建築・飲食業などの分野で外国人労働者を受け入れるための制度だという。 自民党や政府は、人手不足が深刻な産業界のニーズに応えるため…

読書メモ:「人工知能」前夜(杉本舞 著)…本気の科学史からAIを考える

「人工知能」前夜 作者: 杉本舞 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2018/10/19 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 1940~1960年代の計算機科学と人工知能の研究史をたどった一冊。著者の杉本舞氏は20世紀の科学技術史、とくに1930~1950年代のコン…

読書メモ:Mind-Body Problems (by John Horgan)…心身問題はなぜ人生の問題になるのか?

Mind-Body Problems: Science, Subjectivity & Who We Really Are (English Edition) 作者: John Horgan 発売日: 2018/09/05 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 『サイエンティフィック・アメリカン』誌のライターとして有名な、ジョン・ホーガ…

探究メモ:脳科学は記憶の仕組みをどこまで解明したのか〈番外編3:物理学にとって記憶とは何か〉

(追記)本記事公開後、ベルクソン研究者の平井靖史先生と議論をさせていただきました。平井先生のブログもぜひご覧ください。 過去の保存問題hiraiya.wordpress.com === 「探究メモ:脳科学は記憶の仕組みをどこまで解明したのか」シリーズ、「番外編そ…

近刊紹介メモ:脳と時間(ディーン・ブオノマーノ 著、村上郁也 訳)…【編集担当による紹介文】

脳と時間: 神経科学と物理学で解き明かす〈時間〉の謎 作者: ディーン・ブオノマーノ,村上郁也 出版社/メーカー: 森北出版 発売日: 2018/10/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る ひょっとすると、来年から「サマータイム」が導入されるかもしれ…

【再掲】読書メモ:ホモ・デウス(ユヴァル・ノア・ハラリ著)…人間イズムの危機

ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来 作者: ユヴァル・ノア・ハラリ,柴田裕之 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2018/09/05 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来 作者:…

読書メモ:暇と退屈の倫理学 [増補新版](國分功一郎 著)…のふわっとした感想

暇と退屈の倫理学 増補新版 (homo Viator) 作者: 國分功一郎 出版社/メーカー: 太田出版 発売日: 2015/03/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (42件) を見る 初版が出たのが2011年。出版社を変えて新版が出たのが2015年。「暇と退屈」と「倫理学」と…

読書メモ:文系と理系はなぜ分かれたのか(隠岐さや香 著)

文系と理系はなぜ分かれたのか (星海社新書) 作者: 隠岐さや香 出版社/メーカー: 星海社 発売日: 2018/08/26 メディア: 新書 この商品を含むブログ (2件) を見る なぜだか知らないけれど、僕らは人を文系と理系に分ける。僕の父は理系で母は文系。僕自身は…